強制禁煙外来2週間目
禁煙外来へ通って2週間。
完全禁煙から4日。
辛い。
何が辛いってこの禁煙に自分の意志が全く存在していないことが辛い。
2015年9月。
上司の適当な思い付きで3カ月に10キロ痩せろという指令が出た。
12月末。
なぜか5キロ痩せていた。
たいして何かしたわけでもないのに5キロ減ったことをまずは褒めるべきだと主張したが、営業予算1000万に対して500万受注しました!褒めて下さい!!って予算未達で褒めるわけねーだろなんて言われたからすごく納得してしまったけど。
俺は営業じゃない。
タバコが吸いたい。
10キロ痩せなかったからペナルティで禁煙だなんて話がでたが、するりするりと躱して2016年の年明けと共に明けましておめでとう今年は全てリセットして心機一転頑張りましょうとはならず、ついに追い詰められた豚は禁煙外来への扉を開いた。
医:ずいぶん厳しい会社ね。無理矢理禁煙させるなんて。
でもいい機会だし、やるなら本気でやらないと禁煙なんてできないの。
覚悟はいい?
いいわけない。
そもそも自分は禁煙したくない。
2週間ほど前にアイコスを買ったばかりだし、壁も歯も黄色くならないっていうから部屋でバンバン吸えるようになって幸せを満喫している最中だ。
医:あなたの話を聞いていると、相当思い入れがあるようね。好きなのね?
タバコのこと。
そうだといえる。
医:たぶんあなたには、よっぽど良い女に見えているのでしょうけれど、女だと思って
いたら実は男だったらどう?ショックじゃない?
LGBTに関して色々難しいこの時代にストレートな一撃。
返す言葉もない。
その後、肺の中の一酸化炭素濃度を調べるという検査を受けた。
看:あれ?もう禁煙開始されてます?
してるわけない。直前ギリギリまでそれこそ最後の別れになるかと思って抱きしめきたばかりだ。
喫煙者の数値は10~13
非喫煙者は2~3前後らしい。
豚は5だった。
アイコスのおかげだろう。
だがそれをもって禁煙の必要無しとはならず、次回の予約をして帰宅したのが2週間前。
薬を飲み始めて1週間はタバコを吸っててもいいらしい。優しい。
病院帰りに薬局で禁煙補助薬を貰いにいったが在庫がないというので、ないならずっとこなくていいです。なんなら1年でも2年でも待ちます。どうか私以外の禁煙を望む方々に先に届けてあげて下さいと懇願した翌日に薬が届いたのは1週間と6日前。
昨日は2回目の来院。
一酸化炭素濃度は5。
変わってない。
2週間後に再度予約を取らされ帰された。
吸いたい。衰退。
To be continued next time